これまでJUGEMのブログで月に一回のシリーズとして『拒食症と過食症の両方を克服した私』という記事を書いていました。今回からこちらで更新していきます。
これまでの記事はJUGEMをご覧ください。
今回は、前回に予告していた摂食障害の始まりの話しをします。
はじまりのはなし
地元を離れて大学に
高校卒業後、大学に進学するため地元を離れました。
最初は誰も知っている人がいないという不安がありました。しかし、すぐに数人の友達が出来、人並みの大学生活を送っていました。
昔から人と群れることが苦手だった私ですが、入学して1か月が経ち、2か月が経つごとに一緒に行動する友達が決まってきました。
私、特定のグループ行動って苦手だと思ってたけど、出来るんだな。
私の学科は人数自体が少なく、大体の授業がほぼ全員同じでした。
同じメンバーで食べに行ったり、買い物に行ったり、遊びに出かけたり、大学でも、それ以外でもずっと一緒に居ました。
普通の女子ってこんな感じなんだな。
こうやってずっと一緒にいる感じが楽しいのか。
最初はそれが新鮮でした。
大学生活1年目
しかし、夏休みが過ぎたころから少しずつ事情が変わっていきました。
大学の授業は先生によっては出席を取る人もいますが、基本的に出席票を提出すれば出席とみなされます。授業に出なくてもテストの成績さえ足りれば単位を取得できる教科もありました。
学生の中には、出席票の提出や代返を頼んだりして、休みがちになる人もいました。
病的真面目ちゃんの私は、ほぼ休むことなくどの授業も出席していました。
そんな私でも、何回か休むこともありましたよ。
静香、次の授業さぼって遊びに行こうよ。
でも次の授業出席取るよ。
別にいいじゃん。行こう。
そっか。
次は一般教養だし、1回くらい良いか。
別の日
ねえ、今日も〇〇(友達1)と3限から遊びに行こうって言ってるんだけど、静香も行くよね?
えっっ!!確かお昼からは必修科目ばかりだぞ。
あ、私今日は授業に出ようかな。
そうなの?じゃあ、また今度ね。
うん。
なんか最近〇〇(友達1)と〇〇(友達2)、授業の休み多いな。
また別の日
私たち今から遊びに行くけど、静香はどうする?
また?出席大丈夫なのかな?
うん、授業に出るよ。
ノート無かったら困るでしょ?
授業のノートを取ることを理由にしよ。
そっか、じゃあ出席票2人分出しといて。
お願いね。
あ、うん。わかった。
よろしくね。
仕方ないか。
私も友達に頼むこともあるし。
毎回代返を頼まれ、ノートを貸していました。
彼女たちは2人で出掛ける事が多くなりました。
私もちょうど彼氏が出来た時期だったので、仕方ないなと思っていました。
そんな時です。
うーん、最近何か食欲無いな。
あまり何も食べたいと思わないようになってきました。
当時の私は、あの子たちは人に代返を頼んで、ノートを借りてずるいなと思っていました。
今の静香ちゃんだったらそのことをどう思う?
今思ったら、彼女たちの方が大学生活を楽しんでたなって思うよ。
私は真面目過ぎたね。代返もノートを借りるのも全然悪いことじゃないのに、それが悪い事っていう固定観念を使っていたよね・・・
自由の大好きな私だけど、真面目な性格が自分の長所を無くしてた気がする。
きっと素直な2人がうらやましかったんだろうね。
友達関係に疲れる?
高校時代まで私は特定のグループに入らず、あっちをウロウロ、こっちをウロウロしていました。
2人との距離も離れてきたころ、入学当初に一緒にいた友達グループが声をかけてくれるようになりました。
静香、一緒に食堂行こうよ。
うん。
あんまり食欲無いけどせっかくだし、一緒に行こう。
常に1人の事が多かったですが、その友人達がいて救われました。
何か疲れたな。
やっぱり私は広く浅くの関係の方が合っているんだ。
最初に一緒にいたAちゃん達がいなかったらどうだったの?
きっと、2人の事をすごく嫌になってたと思う。
他の友達グループがいたから気が紛れて『嫌だな、嫌だな』って考える時間が減ったと思うよ。
でもね、私が病的真面目ちゃんじゃなかったら、普通にずっと友達してたと思うんだよね。
嫌いなわけじゃなかったし。
更に別の日
ごめん静香。
あの授業だけど、私と〇〇(友達1)の代わりに出席取るとき返事しておいて。
うん。いいよ。
授業開始
〇〇(友達1)
(声を変えて)はい。
良かった。先生気付いていない。
でも次は私と出席近いから、もっと声変えないと。
深田
はい
〇〇(友達2)
(声を変えて)はい。
はい。
ほぼ私と同時に声が聞こえました。
おーい、誰か知らないけど代返を頼むんだったら、ちゃんと話し合わせておけよ。
すごい恥ずかしいじゃん!
えー?静香も頼まれてたの?
私も〇〇(友達2)に頼まれてたんだよ。
そうなの?知らない。
私2人分頼まれてたんだけど。
焦ったね。
〇〇先生で良かったね。
そうだね。(苦笑い)
ブチッッ
何か切れた。
そんなに私の事が信じられないの頼むんだったら信じてよね。
っていうか、もう私無理だ。
自分を信用してもらっていなかったと勝手に思い込み、完全に2人に高い壁を作りました。
今の静香ちゃんはどう思う?
勝手に被害者だと思っていたね。
友達と仲良くなりたいけど、もし裏切られたら嫌だって思う時期だったし。
何か理由を付けて離れたかったのかな。
10代とか20代前半って他人の事は全然気にしてなくて、自分が中心に回ってるって感じでしょ?どこからか湧き出てくる無敵感?2人はそんな感じ。ごくごく普通の大学生だよね。
私もそんな普通の学生時代を送りたかったな。
理由のない無敵感。
どんどん身体が変化する
そしてどんどん食欲がなくなりました。
大丈夫かな?
でも、大学に入ってから爆食いし過ぎて3キロくらい太ったからちょうど良いか。
更に時間が経ち、大学1年生の冬です。
1日3食食べていた食事が2食になり、1食になり、量が減りました。
最近痩せてきたな。
ちょっと痩せすぎ?
でも、また食べ過ぎたら太るし、痩せてもいっか。
そう思い、まったく気にしませんでした。自分が拒食症だとも知らず。
周りの友人に体調を心配されていましたが、拒食症真っただ中の私は、体調不良なんてないんです。自分の状態が理解できないんです。
冬休みに実家に帰った時、母や家族に心配されました。でもそんな心配されることさえ嫌でした。
心配されるのめんどうだな。
ご飯食べたくないのに食べろって言われるし。
しばらく何か理由を付けて帰るのを辞めよう。
145センチ、体重43キロだった私の体重は39キロになり、37キロになり・・・・
とうとう30キロ前半になりました。
体重が減ってくると容姿も変わってきます。
けれど、拒食症の私は自分の身体が細過ぎるという自覚がありません。
どんどん体重が減り、気付けば小学3~4年生の頃と同じ体重になっていました。
最終的には何キロだったか忘れてしまいましたが、25キロ以下だったように思います。
あれ?20キロ台になってる!
小学生の頃と一緒じゃん。
さすがにヤバい!私このまま死んじゃうのかな?
不安でたまらなくなりました。でも長い間、ほとんどモノを食べるという行為をしていないので、そこから食べるということが怖くなるんです。
食べないと。
でも怖いな。
どんどん痩せていく恐怖と、食べると反動で太ってしまう恐怖の両方でどうしてよいのかわかりませんでした。
これが、私の拒食症のはじまりでした。
今回はこれで終わりますね。
深田静香でした。このシリーズはまた来月。
更新の記事をInstagram、JUGEMでお知らせしています。是非フォローしてくださいね😊